チョコレートを飲む
2010年 01月 29日
夕方の5時過ぎにレッスンを終えた生徒が、「あ、まだ外は明るいよ」と嬉しそうに話している。「本当だ、ずいぶん日が長くなったんだね」と窓から空を眺めてみた。今年は雪もなく暖かい冬を過しているが、それでも日が短いことで、冬になると何か閉ざされたような圧迫感を感じてしまう。逆に日が少しずつ長くなっていくことで、春に向かっているんだというワクワクした気持ちが芽生えてきたりもする。季節や日照時間によって、案外気持ちって簡単にコロコロ変わったりするようだ。
暗くて長いと言われる北欧の冬を過ごしている人たちは、どうやってその閉ざされた時間を過ごしているのだろう。子供の頃、世界地図を見るのが大好きだったが、ノルウェーのずっと北に位置する町を地図上に発見して、その街並みや暮らしを想像したりした記憶がある。何人かの生徒たちがグリーグの小品を弾いているので、またしてもそんなことを思い出した。日照時間が短いので、暮らしを快適にするために照明に工夫を凝らしたり、ポップなテキスタルデザインが描かれたりするらしい。これは北欧とは関係ないが、子供の頃に読んだ物語に、寒い冬にお母さんが子供に「温かいチョコレートを飲みなさい」と言う場面が登場し、驚いたことがある。当時、チョコレートといえば板チョコのようなものしか知らず、チョコレートを飲む、という表現にとても魅せられた。外国にはチョコレートという飲み物があるらしい。甘そうだけど、寒い冬なら身体を温めてくれそうだし、チョコレートを飲むなんてとても洒落ているようにも感じられた。暖炉のある外国のお家でお母さんが作ってくれるチョコレートを飲む、という場面を想像しながらウットリしたものだ。今ではホットチョコレートと聞いて驚く人はいないけれど、私はやはりチョコレートを飲んだことはないような気がする。調べてみるとココアとは作り方が違うようだし、国によってホットチョコの定義が変わるらしい。カフェに行けばコーヒーを飲むので、やはりホットチョコレートとはなかなか縁がない。ゴディバでは季節限定のシナモン入りのホットチョコレートが登場するらしいし、NYではマシュマロ入りのホットチョコレートが人気らしい。そういう情報は簡単に手に入るが、寒いお家でお母さんに作ってもらうチョコレートを飲むという憧れがまだ残っている。
暗くて長いと言われる北欧の冬を過ごしている人たちは、どうやってその閉ざされた時間を過ごしているのだろう。子供の頃、世界地図を見るのが大好きだったが、ノルウェーのずっと北に位置する町を地図上に発見して、その街並みや暮らしを想像したりした記憶がある。何人かの生徒たちがグリーグの小品を弾いているので、またしてもそんなことを思い出した。日照時間が短いので、暮らしを快適にするために照明に工夫を凝らしたり、ポップなテキスタルデザインが描かれたりするらしい。これは北欧とは関係ないが、子供の頃に読んだ物語に、寒い冬にお母さんが子供に「温かいチョコレートを飲みなさい」と言う場面が登場し、驚いたことがある。当時、チョコレートといえば板チョコのようなものしか知らず、チョコレートを飲む、という表現にとても魅せられた。外国にはチョコレートという飲み物があるらしい。甘そうだけど、寒い冬なら身体を温めてくれそうだし、チョコレートを飲むなんてとても洒落ているようにも感じられた。暖炉のある外国のお家でお母さんが作ってくれるチョコレートを飲む、という場面を想像しながらウットリしたものだ。今ではホットチョコレートと聞いて驚く人はいないけれど、私はやはりチョコレートを飲んだことはないような気がする。調べてみるとココアとは作り方が違うようだし、国によってホットチョコの定義が変わるらしい。カフェに行けばコーヒーを飲むので、やはりホットチョコレートとはなかなか縁がない。ゴディバでは季節限定のシナモン入りのホットチョコレートが登場するらしいし、NYではマシュマロ入りのホットチョコレートが人気らしい。そういう情報は簡単に手に入るが、寒いお家でお母さんに作ってもらうチョコレートを飲むという憧れがまだ残っている。
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by bake-cat
| 2010-01-29 12:09
| 記憶