口内の災い

口内の災い_f0166114_229287.jpg自然界は紅葉の季節を迎えつつあるが、職場にあるカエデの木はまだ青々した葉っぱをつけてすっくと佇んでいる。

週末は息子のサッカーの試合に明け暮れた。残念ながら県大会には進めなかったが、なかなか見応えのある試合であった。そして私にとってはサッカーを通じて10~12歳の子ども達の個々の成長ぶりを見る機会となった。職業柄、毎日のように小学生の接しているが、音楽でもスポーツでもやはり感じることは同じである。身体の成長、精神面での成長、そして技術的な成長が3本柱として同時進行することはなく、どの子供もデコボコしながら大きくなるのである。男の子は成長が遅いと言われているが、何かの拍子に脱皮するのもこの時期のようだ。ついこの間まで内向的なプレーしか出来なかった子が、急に積極的になったりする場面に遭遇する。大人は表面的な成長の速さで一喜一憂するが、よく観察すると目に見えない成長がジワジワと進んで、それがある時期にある変化として現れるようである。こういう変化に遭遇すると感動を覚える。

話は変わるが、この2日間、口内炎に悩まされた。私は口内炎が出来ないことが自慢?だったのだが、舌の裏側に出来た口内炎がたまたま欠けた歯の先端にあたり、しゃべるのも食べるのも苦痛の週末であった。しかも3連休である。歯医者は火曜日まで開かないので、仕方なく休日診療に行った。担当は若い外科医であった。
「ま、火曜日に歯医者に言って下さい」と言い塗り薬を処方してくれた。私が別の場所にも口内炎が出来つつあることを告げると、ふっと笑って「口内炎の原因は分かってないんですよ」と言う。それは正直な情報として良いけれど、だから?となってしまう。たかだか口内炎でも痛くて眠れないのである。医者の仕事が生身の人間を診ることではなく、症状を見てルーティンとして薬を処方する、ということに始終していることに若干の不満を持つのは私だけであろうか。患者の顔を見ない医者もいる。そしてひたすらパソコンに向かってキーを打ち続けているのである。
by bake-cat | 2008-10-12 22:45 | ひとりごと

ばけねこです. 美しい自然に囲まれた小さな町で細々と音楽活動をしています


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