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春を前に

予報によると今日は16度まで気温が上がるらしい。それにもうすぐ3月だと思うと、不思議なもので心の中がフワリと少し軽くなるような気がする。今日は久しぶりに洗濯物を外に勢いよく干してみた。道端で久しぶりに猫を見かけたりする。近所で飼っている人懐っこい雄猫だが、冬の間は姿を見かけなかったので、家の中で冬が過ぎるのをじっと待っていたらしい。

2月は子供たちの誕生月でもある。先日娘は19歳になり、明日息子は12歳になる。今朝「11歳として最後の登校日だね」と声をかけると、あっ、そうだった、と誇らしい表情になる。この年代は誕生日が来て大人にジワジワと近づいていくのが嬉しいらしい。誕生日には大きなステーキを焼いてね、とリクエストがある。小さくて厚めの大人っぽいステーキではなく、とてつもなく大きなサーロインがいい、ニンジンのグラッセも大量に食べたい、と目を輝かしている。上の子と年が離れているせいか、まるで趣味のように子育てを楽しみながらここまで来たが、この息子も少しずつ難しい年代に差しかかっていることは否めない。中学入学を控えて制服の採寸にも行って来た。身長が145センチの彼には真新しい学生服は特別大きく見える。「男の子さんは急激に背が伸びるかもしれません」と洋品店の人がズボンを15センチ近くも裾上げしてくれる。身体に合った服、というより、服に身体が合ってくるのをじっと待つような心境だ。

中学時代、娘は親にも教師にも反抗を繰り返し、「トンネルの中で膝を抱えながら座っているような気持ちだ」と言っていた時期があった。子供の思春期に対して私達があまりに用意がなさすぎ、不意を突かれたような感じだった。今振り返ると、あの時期があって良かった、それが自然だ、と思える。でも男の子のそれは、親として未経験なだけに、向こう側にもやもやと霧が立ち込めているのが感じられるだけだ。時折、急に無口になったり、胡散臭そうに親を見つめる息子を見ながら、そろそろ始まるのかなあ、と少しだけ身構えている自分がいる。
by bake-cat | 2010-02-23 11:25 | ひとりごと

会話

「元気?」
「元気だよ」
「授業はどう?」
「まあまあ」
「学食の食事はどう?」
「まあまあ」
「友達はどう?」
「まあまあ」
「食事作ってる?」
「時々」

・・・・・大学生になって一人暮らしを始めた娘との会話。
私もベタベタは嫌いなので、時折業務メールを送るくらいだが、「りょ」(了解の略)と返事が来る。
彼女はめったに自分から連絡はしてくれないので、生きてるのかしら、と夫と話す。
電話をかけると、上のような会話がしばらく続く。

出張で上京すると夫は娘のアパートに泊まるが、その時は結構饒舌らしい。
教授の視野が狭いとか、学科内の女子とはあまりウマが合わないとか・・・・
その上「私にはもはや勉強しか残された道はない」と言ったらしい。
派手な外見からは想像できないが中身はかなり真面目だ、とは夫の弁。
危なっかしい足どりでの18歳の一歩である。

しばらくすると、また夫と「生きてるのかな」とやや心配になる。
ああでも・・・・私も若い頃は「言葉が足りない、ぶっきらぼうだ」とよく親に言われていた。
結局、同じことの繰り返しなんだな、と自分を納得させるのだが。



今日はきちんとメールに返事が来たので、私も「りょ」と返信しておいた。
by bake-cat | 2009-05-01 21:24 | ひとりごと

指揮者が舞う

金曜日の夕方、4時10分に息子の学校の前に車をつけ、ランドセル姿の彼を乗せて一路松江市へ。今日は2人で「オーケストラ・アンサンブル金沢」を聴きに行く日である。夫は出張だし、受験生の娘は完全に別行動。で、この息子をあちこちに連れ出すことにしている。母親にホイホイと喜んでついて行くのはあと2年くらいだろう、と推測している。この息子は山猿のように毎日外で遊びまわっているくせに、案外文化的なことに興味がある。音楽も聴くし、歴史も好き。連れて歩くには、ちょうど良い相棒である。

今日のプログラムは
  ベートーヴェン 交響曲第8番
  チャイコフスキー 弦楽セレナーデ
  プロコフィエフ ピーターと狼

指揮者の井上道義。国際的に活躍しているマエストロだが、都会的なスマートさと得体の知れぬ奇抜さを持ち合わせている。半年ほど前に大阪フィルで同じベートーヴェンの8番を聞いたが、こういう小編成の室内楽的な交響曲も面白い。「オーケストラ・アンサンブル金沢」は日本で初めてのプロの室内オーケストラだが、この「室内楽的」な部分がアンサンブルをするという音楽の本質を捉えている点で緊張感もあり、聞き応えもある。この第8交響曲は、やや影の薄い存在であるという認識と、いや玄人好みの名作であるという意見に分かれるところだが、井上の指揮で、やや穏やかで軽快な曲想の裏にあるしつこい高揚感のようなものを表現していたと思う。そしてチャイコフスキーの弦楽セレナーデ。昔から好きな曲だが、ロシアの民族的なモチーフと、モーツァルトに対する敬意に表れる古典的な形式との美しい融合が見られる。誰でも分け隔てなく包み込むおおらかさと高揚感。この曲を聴くと、自分が弦楽器を演奏できないことが悔やまれるのである。ピアノの世界では表現できない、弦楽器独特の歌の世界がそこにある。
そして今日の極めつけは、ピーターと狼であった。これを聞くことで、聴衆の大部分はベートーヴェンも弦楽セレナーデも忘れたのではなかろうか。プログラムには指揮者がナレーションをする、と書かれてある。指揮の合間でマイクを持ってしゃべるかと思いきや、指揮をしながら同時にしゃべる。途中で指揮を放り投げて、舞台上を走る、踊る、飛び上がる、転がる、座る・・・・と井上の独壇場であった。自ら演出した芝居で盛り上げ、会場を笑いの嵐にしたのである。杖やロープの小道具も使い、ダジャレのオンパレード。舞台で赤塚不二夫の真似をするマエストロはそういない。そしてなんと、曲の最後で本物のアヒルが登場したのである。もしかしてこれは井上の十八番で、全国をアヒルと一緒に公演しているのであろうか。気のせいか楽団員が半ば呆れ顔で演奏していたし。それにしてもしゃべりの上手いこと上手いこと。昨今、クラシックを肩肘張らずに楽しんでもらおうという姿勢から、必要以上にフレンドリーなやや芝居がかったパフォーマンスをする指揮者がいるが、彼にはその胡散臭さがない。芸術家であり、同時に根っからの芸人であるのかもしれない。本当に引き出しの多い達人である。

公演後、息子はサイン会に並んだが、アロハシャツのような格好で現れた。息子を見て、「おお、少年よ。将来を背負って立つ」と一言。サイン付きのモーツァルトのCDは息子の宝物になったかもしれない。今日は嬉しそうにCDを聞いていた。
そして・・・・ コンサートの次は松江の武者行列を見に行きたいと言っている。
by bake-cat | 2008-10-18 22:52 | Music

スター

インターネットやケーブルテレビの普及によって、ある意味場所を選ばず世界中の情報が入ってくる時代になって久しい。田舎に住んでいても、子ども達はイングランドのPremier League(プレミアリーグ)やドイツサッカーのBundesliga(ブンデスリーガ)をテレビで日常的に見ながら、世界トップレベルのプレーをを頭の中で疑似体験する。そして「ロナウドは最高だけど、またPKはずしちゃったね」とか「○○選手は怪我してから調子が悪い」などど、評論家ぶったことを言いながら、自分があたかもその世界に属しているかのように錯覚し、またそれを楽しむのである。でも実体験となると、やはり地方は圧倒的にチャンスが少ない。サッカーだけでなく、あらゆるスポーツにおいて残念ながらプロの試合に触れる機会はほとんどない。

そんな中、横浜FCが親善試合のために訪れた。その上、息子が所属するクラブチームがエスコートキッズに選ばれるという幸運に恵まれた。おそらく息子たちは地元チームのエスコートになるだろうけれど、試合前の緊張感を肌で感じながらピッチに出て行けるだけでも、素晴らしい体験になる、と踊るような気持ちで息子と会場へ車を走らせた。

夕方の6時、日が暮れつつあるサッカー場は芝生がライトに照らされて、大変美しく浮かび上がっている。いつも室内で過ごす私にとっては、心地よい風を感じながら屋外に座るだけでもリフレッシュ出来るのである。知らない人達に囲まれて座るのだって、案外楽しい。ピッチでは両チームがすでにアップを始めており、三浦カズの動きに会場がどよめき、フラッシュがたかれている。鍛え抜かれた身体と引き締まった表情、プロとしての道を究めてきたスターの貫禄がオーラを作りだしている。そしてキックオフ5分前に、選手の入場が始まった。2つのクラブチームの子供達総勢22名がエスコートを務めたが、全員同じTシャツに着替えてそれぞれ選手と手を繋いで登場してきた。後ろ姿なので、誰が誰なのか見分けがつかない。と、その時、一番後ろに見覚えのある長めの後ろ髪が見えた。あ、息子だ、と思い、シャッターを切る。ついでにチームメイトの写真も何枚か撮っている間に、あっという間に終わってしまった。ああ、息子は横浜FCのエスコートをさせてもらえたのだ、それにしても誰と手を繋いだのだろう、と撮った写真をリプレイで見てみると、11番の背番号が!!!ええええええええっ、もしかして三浦カズ?その時、満面に笑みを浮かべた息子が戻ってきた。やはりキング・カズと手を繋いだらしい。

息子の話を要約すると、2人一組でまずじゃんけんをしたらしい。じゃんけんに弱い彼はそれこそ「ものすごい気合」でじゃけんをして勝った。そして横浜FCを選ぶ。横浜FCの担当になった子ども達は全員前のほうに並びたがったが、息子だけが一番後ろにあえて立った。「だって、カズがキャプテンなはずがない。キャプテンになったら、自由にプレイ出来ないし・・・・それにロナウドだって、ロナウジーニョだって大物はいつも最後に登場するからね」と。 そして息子の予想通りカズが一番後ろに立つ。
子ども達は選手に声をかけないよう言われていたらしいが、カズが息子に声をかけてくれた(らしい)
カズ「名前は?」
息子「○○です」
カズ「いい名前だな!覚えとくよ、で、何歳?」(頭を撫でる)
息子「10歳です」
カズ「ポジションは?」
息子「ミッドフィルダーです」
カズ「がんばれよ!ピッチから君の顔が見れたら、ボール投げてあげるからね」(肩を叩く)
息子「ありがとうございます」

どうやらこんな感じだったらしい。
この日は地元テレビの取材も受け、息子は興奮状態であった。それにしても、スター選手がどれだけ子ども達に夢を与えてくれるかを実感した日であった。そしてスター選手であり続けるための鍛錬と忍耐は如何なるものであろうか、と考えた。その積み重ねが人を引きつけるパワーとオーラを生み出すのである。
この日の試合は2対1で地元チームが勝った。地元チームもこのところ実力をつけ、かなり見応えのあるゲームとなり、観客を沸かせた。もっと応援しようと思った。

帰宅したのは11時近くだったが、家には私達以上に興奮して待っていた夫と娘がいた。
「カズと手をつなぐ?マジ、ありえんし・・・あんたヤバイよ」と娘は弟の頭を撫でていた。

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                           一番後ろが息子と三浦カズ

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                           渋いね・・・・・
by bake-cat | 2008-10-10 14:45 | 発見

女王様

うちの娘は態度がデカイ。
学校の先生にも「君は態度がXLだ」と言われたらしい。

中学生の時から自転車通学をしている。
距離的には近いが、家が山の上にあるため帰りの坂道が結構大変なようである。
で、何かと理由をつけては車で送らせようとする。
雨や雪の日、それから帰りが遅くなる日は当然送り迎えをするが、それ以外の日でも、
「荷物が多い」
「ちょっと足が痛い」
「タイヤの空気が・・・」
「お腹の調子が・・・」
「寝不足で頭痛が」
「暑くて熱中症になりそう」と様々な理由で迫ってくる。
もちろん、鼻の下を伸ばしてホイホイ送っていく奴(夫)が一名いるのだが。

事が思い通りにならないと、とても不機嫌になる。
そして周りの空気をその不機嫌極まりない黒っぽい色で染めてくるのだ。
昨日の朝も一悶着あって、怪しい雰囲気になった。
当然、弟に八つ当たりをする。
食卓でも腕組みをして座り、目線もスルドイ。
時折、彼女の態度に私もキレるのだが、嫌な雰囲気で別れた日は気分が悪い。
ところが、彼女は男っぽい性格なので、いつまでも引きずったりしない。
学校から帰れば、また一晩眠れば、元に戻っているので救われる。
私もいつまでも引きずりたくない。

反面、息子は周りに気を使う面があり、人の顔色を見ている。
しかしこの男は一旦むくれると、後が長い。
いつまでも引きずり、事の詳細を長いこと覚えている。
夫を見ていても、男性の方が傷つきやすく根に持つのだろうか、と思ったりする。

そういえば、私も高校時代、よく母に学校まで送ってもらった記憶がある。
娘のことは批判できない。
でもあんなに態度はデカくなかった(と思いたい)
娘と母、立場が変われば見える風景もずいぶんと変わるものである。
by bake-cat | 2008-09-13 06:40 | どうでもいい話

ジクソーパズルのバッハ

息子がピアノの「にわか練習」にいそしんでいる。
彼の本職(?)はサッカーだが、ピアノは発表会の前だけ急に生徒になる。
発表会にネクタイを締めて舞台に立つことはまんざらではないようだ。
太くて短い指を不器用に動かしながら、バッハのメヌエットの譜読みに励んでいる。

男の子の脳ミソは女の子と全然違うことはピアノの教師をしながら常に感じることだが、特に息子は「男脳」の持ち主である。メロディを感情的に取り込んで歌いながら覚えるのではなく、ジクソーパズルを完成していくように音を右、左、とはめながら仕上げていく。抑揚がないことはないが、線は太くて大味である。娘は同じ曲を5歳の発表会で弾いたが、線は細く、こましゃくれていた。指も身体も細かった。
10歳の息子はハンバーガーバンズのような手で不器用に奏でている。

発表会まであと1ヵ月、間に合うかなあ・・・ 

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サッカーで真っ黒に日焼けした顔はピアノの前では何故か神妙・・・   
by bake-cat | 2008-07-11 08:56 | どうでもいい話

地球外から

娘の通う高校の文化祭が近づいてきた。
デザインを手掛けたポスターは美しく印刷され、300枚が周辺地域に貼られるらしい。
彼女は執行部なので連日準備に追われている。
帰宅するのはいつも9時前。
外灯が少ない場所なので、心配が絶えない。

ポスター、Tシャツの次はうちわのデザインをしているとのこと。
それ以外にも、開会式の準備から打ち上げ花火の予約、そして先日は全校生徒に壇上からフォークダンスの指導をしたらしい。
「右っ、左っ、右っ、そこで回って、はい右、あ~左・・・・」となかなか恥ずかしかったとか。
その上、演劇にも「盗賊3」の役で出る。
そして引退したサッカー部員の女装ダンスの指導まで。
自宅ではアザラシのようにゴローンとして全く動かない彼女だが、外ではとてもよく働く。
不思議だ。
親の言うことはほとんど聞かない子だった。
右といえば左、東といえば西、といった具合に一筋縄ではいかない性格に夫と私はどれだけ手を焼いたことか。
今の働く姿は家での「アザラシ姿」からは想像が出来ない。

そして今日は個人懇談の日。
今年の娘の担任は物理の教師。
彼女の言葉を借りると「大変嫌味な男」らしい。
一度会ったことがあるが、統計に基づく点数の話しかしてなかったなあ。
確かに「人間らしい皮膚感覚」は感じられなかった。
サイボーグか!
色々考えた末、今回は夫に行かせることにした。
これは大変危険な賭けである。
「高校時代の点数で人生の全てが決まるような断定的な言い方をされたら、反撃を食らわす」と豪語している。
懇談に殴り込みをかける親は少ない。
その上、あの怖い外見である。
サングラスをして行ったのだろうか。
シャツが黒だったらもっとコワイ・・・・・
校内を歩く姿はさぞかし「未知との遭遇」だったことだろう。

あとで電話で様子を聞いたところ、けっこう「穏やかに」対応したらしい。
しかしこれはあくまで本人の感想である。
娘の感想を聞かねば。
いつもの早口で捲くし立てた可能性もある。
刺すような鋭い視線で先生を睨みつけた可能性だってある。
どう考えてもあの担任は夫の嫌いなタイプなのだから。

しかしこうやって場外から楽しんで想像している私も悪趣味である。
by bake-cat | 2008-06-26 20:02 | どうでもいい話

休養日

昨日の夕方まで友達と走り回っていた息子だが、急に元気がなくなった。
体調が悪いのだという。朝起きてから準備をするのにも肩を落とし、しんどそうである。
「きついなら休めよ」・・・夫の言葉にまたベッドに潜り込む。
そういえば昨日友達と遊んだ時に、ちょっとした嫌な事があったと漏らしていた。
関係ないのだろうか。咳も鼻水も出ていないが、頭と喉が痛いという。

娘が小学生の時も、特に症状はないけれど体調が悪い、という時があった。
一日学校を休んで、ベッドの中でごろごろしながら漫画を読んだりして過ごす。
次の日には元に戻っている。冗談で「仮病」のことを「け」と呼んでいるのだが、この間の病気は「け」だったの?と後日聞くとニヤニヤしていたりする。きっと身体がだるかったり頭が痛かったりしたのは嘘ではないのだと思う。でもちょっとした疲れや友達との小さないざこざが知らないうちにストレスとなって小さな身体に溜まることがあるのだと思う。
私は内心「ガス抜き」と呼んでいるのだが、少しの休養でけっこう回復する。
娘は男っぽい性格なので、この間は「け」だったとお互い言い合ったり出来るのだが、一本気の息子には冗談は言えない。「け」でしょう?などと聞くと、涙を浮かべて「本当に病気だったのに信じてくれないんだね」などと訴えてくる。

「け」だっていいではないか。一日休んで元気を取り戻す。
子供だって疲れる。ガス抜きして、また明日に備えよう。 


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今年の夏用に買った息子の服。10歳でまだ135センチ。
by bake-cat | 2008-06-24 19:10 | 一休み