カテゴリ:一休み( 36 )

古い看板

f0166114_10152629.jpgいわゆる「旧市街」と呼ばれる地区がある。最近は町の活性化のために少しずつ見直されている地域だ。休日には観光客が多いが、新しい発見もある。久しぶりに散策していたら、古い看板をみつけた。
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この家は看板だけを残して店を畳んでしまったらしい。もともとはお菓子屋だったのだろうか。木のサッシも懐かしい。
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散策を楽しみながら、古い酒蔵を利用した蕎麦屋で昼食。暑い日だったが、エアコンがなくても通り抜けていく風が心地よかった。
by bake-cat | 2011-07-22 10:35 | 一休み

フワフワ

最近まで日中は夏の余韻を残していたが、ここに来て急に日が短くなり、木の葉もうっすらと色づき始めた。猛暑と格闘した数か月だったが、今年の冬は寒いらしい。ジャケットなしで外出が出来るこの時期を惜しみたい気持ちだ。

f0166114_194392.jpgさて、今日は久しぶりに小さな子供服に囲まれて至福の時を過ごした。思えば、子供たちが幼い頃は足繁く子供服のお店に通って、可愛い子供服を買う楽しみがあった。でも子供が成長した今では、そんな楽しみもない。中学生の息子が興味を持っているのはサッカーシューズだけで、ファッションには全く興味なし。靴下が破れていても、Tシャツの裾がほころんでいても平気で、服は「何かを」着ていればいいらしい。しかし、今日は最近親戚に生まれた赤ちゃんへのプレゼントを買うため、久しぶりに可愛いディスプレーが施された子供服のお店へ出掛ける機会を得た。小さな店舗にはカラフルな子供服が溢れ、しばし我を忘れて可愛い洋服の観察となった。フワフワした柔らかい素材や、赤ちゃんの体型や動きを考慮されたデザインに感心することしきり。結局選んだのは、フワフワのジップ付きベストに薄手のセーター、それにダメージジーンズのような柄がプリントしてある柔らかいパンツ。薄いパープルとモスグリーンという生意気な色合いになったが、気に入ってもらえるかな?手にはフワフワモコモコの柔らかい感触がまだ残っている。
by bake-cat | 2010-10-21 19:35 | 一休み

小さな贅沢

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一日半という短い時間だったが、週末を東京で過ごして帰宅した。そして、つくづく人間には旅が必要であることを実感している。短い時間であっても、日常から離れ、違う空気を吸うことによって、硬く締まったネジが少しだけ緩むようなホロっとした安堵感を覚える。歩き過ぎて足は疲れ、美術館の人の多さに辟易したけれど、思い切り羽を伸ばすことが出来た。3ヶ月ぶりに会った娘と他愛のない話をしたり、買い物をしたり、また同窓会ではタイムスリップしたような不思議な感覚を味わった。懐かしい面々を前にすると、過去と現在が同じ糸できちんと繋がれていることを実感する。とうの昔に故郷を離れてしまった私だが、こういう繋がりを感じる時は幸せな瞬間でもある。

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写真は娘と行った中華レストラン。このお店はシンガポールに本店があるらしい。素材を生かした上品な味付けを堪能した。お店の雰囲気も落ち着いていて、有名なお茶のパフォーマンスが楽しめた。GKの川島に似た目の鋭い茶芸師が先端が筒のように細く長くなっている急須を使って、お茶をサーブをしてくれる。
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これは天然海老と万願寺唐辛子の炒め。海老はぷりぷり。
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コースの最後に食べたのは四川麻婆豆腐。油っこくなく、割合さっぱりとした味付けだが、じんわりと沁みていく辛さが心地よい。コクはあるが、洗練されているから後味が軽やかだ。
窓越しにオフィスビル群を眺めながら、時間を気にすることなく、ゆったりと美味しい食事を味わうことが出来た。小さな贅沢に感謝。
by bake-cat | 2010-07-07 14:46 | 一休み

初夏

1週間前にはまだ肌寒く感じられる日があったが、今日は25度を超える夏日に早変わりした。超特急並みの早さで季節が入れ替わっている。今日は唯一家族全員がオフとなり、隣町まで車を走らせた。4月と5月では自然界の表情が全く違う。新緑に萌える山の風景や、岩肌が透けるほど澄んだ海を見ながら心を癒した。
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普段は隔離されたようなこの地域だが、連休中は県外からの車が多い。この時期を利用して帰省する人、雄大な自然に触れに来る人、また観光地に足を運ぶ人などで賑わっている。以前はまるで民族の大移動のように同じ時期に人が動くことに違和感を覚える時期があったが、最近は遠い地域からの旅行者とすれ違うことが嬉しく感じたりもする。よほど私の中に隔離感や疎外感が植え付けられているのだろう。

隣町の大型ショッピングモールでは日用品や夫の靴などを買った。明日は友人夫婦とバーベキューを予定しているので、お肉も購入。人混みの中で動きながら、上海万博の混み具合いは如何なものか、などと想像したりした。しばらくはお天気に恵まれそうだ。


f0166114_22515444.jpg本文には関係ないけれど、「顔色の悪い」たい焼き。甘い物に目がない夫によると、普通のたい焼きの方が美味しいそうだ。私も一口食べたが、ごまの風味が強い。
by bake-cat | 2010-05-03 22:58 | 一休み

恒例の・・・

f0166114_14494636.jpg久しぶりに友人の葡萄酒夫人と研究会を決行。何度かお誘いいただきながら、なかなかお互いのスケジュールが合わず、土曜日の密会となった。そして開始時刻がとうとう昼の12時に・・・(終了時間は終電前でした、はい!)

昼から蕎麦屋で地酒と「そばがき」という渋い組み合わせ。そばがきは蕎麦粉をお湯で溶いてどろっとした塊にしたものだが、これが絶品!ぐにゃっとしながらこしがあり、柔らかいような硬いような不思議な食感である。ビールやお酒との相性も抜群で、キリッと冷えた白ワインにも合いそう。大人の味とはこういうのを言うのだろうか・・・ 評判の蕎麦屋は隠れ家のような雰囲気で、狭い小上がりの端でヒソヒソおしゃべりするのは、お腹のあたりがゾクゾクするような楽しさがある。こういう時間は必要だね。
by bake-cat | 2010-04-22 15:18 | 一休み

12月25日

f0166114_946398.jpg数日前に降った雪はあっという間に解け、いつもと変わらない一日が始まった。いつもお邪魔しているいくつかのブログを通して、イルミネーションに彩られた美しい街並みや、まっ白い雪に覆われたホワイトクリスマスの写真を見ながら楽しんでいる。私の住む町は、賑やかな都会の喧騒からも、華やかなイルミネーションからも程遠く、かといって静かな祈りの雰囲気に包まれているわけでもない。本当にいつもと変わらない一日だ。それでも昨夜は家族が寝静まった後、ささやかなプレゼントをそれぞれのテーブルにセットしておいた。息子にはいつも、夜中に目が覚めても起きてはいけないよ、サンタクロースは恥ずかしがり屋だからね、と話していた。そのいつもの台詞を口にすると、「恥ずかしがり屋なのに、どうしてあんなに沢山の鈴をつけてやって来るんだろうね。矛盾してるよ」とちらりと私の方を見ながら呟いて、それでもそそくさとベッドへ直行した。目に見えないサンタクロースという存在を思い描くのは楽しい作業かもしれない。息子はいつまで私に付き合ってくれるのだろうか。

今朝はお気に入りのサッカーボールを手にした上機嫌の彼がいた。「それにしても・・・・」と口を開き、「トム・クルーズのように、ホームセキュリティーが厳重だと大変だよね。サンタクロースも有刺鉄線(?)の間をくぐり抜けるくらいの運動神経が必要になってくるし」と想像を膨らましている。最近の日本の家には煙突がないので、上空からサンタが来る、という発想は現実味がないのだ。そして、今日は2学期の終業式でもある。ランドセル、ネックウオーマー、コート、マスク、それに登校旗といつもの重装備で家を出る息子に、サンタクロースの帽子(うちには何故かサンタの帽子やトナカイの角がある!)を何気なくかぶって学校に行くことを勧めてみた。何気なくかぶって、近所の人や頭の固い教頭先生に元気よく挨拶したら?あなたも6年生なんだからそれくらいの演出をして周りを楽しませなきゃ、と言ったところ、「ママは子供の気持ちってものを分っていない」と怒られた。そりゃそうだ・・・・
by bake-cat | 2009-12-25 10:52 | 一休み

ちょっとしたこと

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いつになく早い冬の訪れに驚いていたが、ここ数日は暖かい陽気が戻ってきた。いつもの季節性インフルエンザの予防接種の時期になったが、今年の人々の心配は新型インフルエンザである。患者数も増えているらしいが、こちらの予防接種はワクチンの数が足りていないそうだ。暖房の準備をしたり、セーターをタンスの奥から引っ張りだしたりして、冬の準備を少しずつ始めている。このままだとあっという間にクリスマスカードや年賀状を書く日も迫ってきそうだ。

夏の間はシャワーだけで簡単に済ませていたが、最近はゆっくりバスタブにつかって温まることが楽しみになってきた。入浴剤を入れたり、写真のようなグッズを買って、お風呂タイムを楽しんでいる。でも甘すぎる匂いも柑橘系のシャープな香りも好きではない。で、先日買ったのはココナツの香りがするローション。これも甘い香りがちょっと鼻をくすぐるが、どこかよそよそしくて渋みがあるところが気に入っている。息子は鼻をひくひくさせながら「ココナッツジュースは嫌いだけど、ココナッツローションはいい感じだ」と言いながら、自分の腕にもたっぷりローションを塗っている。「僕、明日いい匂いがするかな」と嬉しそうなので、「クラスの女の子に褒められるかもよ」と言うと、真顔を装って(本当は嬉しい)バスルームから出て行った。

私は煙が駄目なので、お香やキャンドルのアロマが使えないのが残念だ。でも一番香りで癒されるのは、中国茶を入れた時のあの香り。飲む前に鼻で楽しみ、脳みそが喜んでいることを実感する。生活の中の小道具で日々を楽しみながら、寒い冬に備えたいものだ。
by bake-cat | 2009-11-08 07:50 | 一休み

ゆるい時間

5年前に電化住宅となった我が家は、電気料金の安い夜間にお湯を沸かして溜めている。その給湯システムが壊れ、昨夜からお湯が出なくなってしまった。復旧まで2~3日はかかりそうである。お湯がなくて一番困るのがお風呂だが、有難いことに、私が住んでいる町の周辺には温泉がある。ひなびた温泉地として人気があるようで、休日には都会からの観光客もけっこう来るようだが、この不況の折、温泉街も色々大変なことだろう。子供たちが幼い頃は、よく温泉に来ていたが、最近ではすっこりご無沙汰である。久しぶりに温泉にゆっくりつかりながら、やはり同じルーチンを繰り返すだけの毎日ではいけないことを実感した。こうしてお風呂に来るだけでも、ずいぶんとリフレッシュ出来るのだから。

仕事はあったが、それでもいつにないのんびりした週末を過ごすことが出来た。息子と2人でイ・ムジチ合奏団の演奏会に行くことが出来たし、今日は久しぶりにビデオも観た。映画だと思って借りてきたビートたけし主演の「点と線」はテレビ局50周年のドラマだった。松本清張の小説は、かなり以前に夢中で読みあさったが、最近は全く読んでいない。犯人探しのサスペンスというより、人間や社会を泥臭く追及していく作家である。そのしつこさや、人間臭さがたまらない。また弱者に対する彼の温かい視線にも強く惹かれる。「点と線」は1950年代に映画化されたようだが、もしかしたらそれ以来作られてはいないのかもしれない。今回見たのは、テレビ局の記念ドラマとあって、信じられないほどの有名役者がこぞって出演している。その役者たち自身一人一人のイメージが強すぎて、ややバランスを欠いたのが残念だったが、それでも十分に楽しむことが出来た。昭和32年といえば、私が生まれる前の設定だが、当時の街並みがモダンに感じられる。木造の駅舎や黒いダイヤル式の電話は私にも記憶があり、どこか懐かしさも感じられる。最近は昭和ブームだという話を聞いたことがあるが、混沌とした時代の中から湧きあがる活力に惹かれる人も多いのではないだろうか。それにしても、福岡から東京、東京から札幌、と当時の汽車の長旅は本当に大変そうだ。また青函連絡船という響きも郷愁を誘う。テレビドラマならではの奇をてらった演出が感じられるシーンもあったが、その時代にしかない匂いを嗅ぐことが出来た。
by bake-cat | 2009-10-26 14:40 | 一休み

無礼講

台風が近づいている。今回の台風は日本がすっぽり圏内に収まるらしく、明日は学校が休校になる可能性も出てきた。時折雨が降ったり、風が吹いたりするが、厚い雲に覆われた空は静かにその時を待っているようで、どことなく不気味な静けさが漂っている。それにしても、毎年台風の被害に合う沖縄や鹿児島の人たちは本当に大変だ、とニュースを見ながら思った。

土曜日の夜に息子の同級生のお母さん2人と飲み会をした。所謂、「ママ友」という存在。個人的に「ママ友」と約束して飲むのは初めての経験かもしれない。何しろ近くには友達があまりいない私である。誘ってくれる人がいるのが無性に嬉しいのだ。外に出かけるとタクシーとか予約とか面倒くさいので、この日は私の自宅でささやかな飲み会となった。夜の7時半から始めてお開きになったのは夜中の2時。2人が帰った後、部屋には500mlのビール缶が12本と、350mlの缶が6本転がっていた。

それにしても楽しいひと時だった。気が付けば全員、県外の出身。国内とは言え、習慣や文化の違う小さな町で子育てや仕事を続けることのストレスは皆が感じるところだろう。周りとの交流を好まない土地柄ゆえ、人々は真面目に頑なにその伝統や自分たち手法を守って来たようなところがある。大胆な提案や、大きな表現は拒まれ、時には誤解を生む原因にもなるのだ。そして目に見えない落とし穴にはまってしまった後の後遺症はきつい。だから、知らず知らずのうちに周りの顔色を見ながら、小さく萎縮してしまうこともある。この日のママ友達も、そんな中でぶつかりながら、模索しながら生きてきたようだ。言葉で遊び、羽目を外すことの楽しさを知り、笑うことで弾き飛ばすことは大きな力にもなる。飲み干したビール缶を片づけながら、そんなことを考えた。
by bake-cat | 2009-10-07 18:13 | 一休み

外堀で息抜き

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8月に入っても梅雨のようなジメジメした天候が続いている。子どもは夏休みだが、大人には仕事があるし、バカンスを取る習慣のない日本では結局いつもと変わらない日常が繰り返される。今年は秋に本番が控えているので、お盆期間も練習の毎日になるであろう。半日でもいいから骨休みをしたいなと考えていたら、友人の葡萄酒夫人から「久しぶりに研究会を」と嬉しいお誘いがあった。以前にも紹介したが、葡萄酒夫人とは年に数回「研究会」と称する飲み会を開いている。しかしこのところ葡萄酒さんも忙しく大変な毎日を過ごされていたので、なかなか2人でゆっくり会う機会も持てないまま時間ばかりが過ぎてしまった。

研究会にはお互い、万障繰り合わせて、並々ならぬ意気込みで向かう。封建的な地方に住みながらどうしてもはみ出してしまう私達だからこそ、気が合うのだろう。普段はめったに乗ることのない列車に乗って、葡萄酒さんの住むY市に出掛けた。城下町として栄えたY市には今でも内堀、外堀が残っていて、この小さな外堀に面して小さなカフェやバーが点在する。港が近いことから商業の町としての顔も持ち、オープンな気質が私の気に入るところでもある。待ち合わせはいつものカフェ。銀行を改造した大きな建物だが、昼間から薄暗い店内は怪しい研究会にはピッタリの場所でもある。6時に待ち合わせると私が終電に乗り遅れるということが度々あり、今では4時にスタートしている。それでもまだ時間が足りない。次回はどうやら2時スタートになりそうな気配である。いったいその長い時間、何を話しているの?と夫には不思議がられるが、7時間近く飲んで話しても、まだ1楽章の再現部までも到達しない勢いだ。話は近況から始まり、子どものこと、仕事のこと、過去から将来のことまで尽きない。平日の昼から薄暗い店内でビールを飲む楽しさは格別だし、本音で話しのできる友人は宝のように貴重な存在だ。それにしても・・・・私の女友人はどうして皆、こうも力強いのだろう。野菜のように繊細で中性的な若い男性が増えていく中、私の友人達は侍のように強く、骨太で信念の塊。彼女達に叱咤激励されている私がいる。

2つの店で延々と話し、結局「時間が足りないね」と言いながら、タクシーで葡萄酒さんに駅まで送ってもらった。次回の研究会はいつになるのだろう。東京で娘達や葡萄酒さんのお兄様を交えての拡大版になる気配もある。今から楽しみだ。
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(Y市の駅にはこの方が・・・・)
by bake-cat | 2009-08-10 14:18 | 一休み