カテゴリ:ひとりごと( 59 )

10月

前回、9月というタイトルで久々に更新したと思ったら、はや10月。
時間も季節も急ピッチで流れていき、私の更新だけが取り残されている。

ブログでも実生活でも小さな出会いと別れを繰り返していると感じることが多い。出会いが新しい道を展開し、別れがまた新しい世界を広げてくれたり、または思わぬ袋小路に迷う羽目になることもある。でも、何事も平たく押し広げず、小さくてもそういうデコボコをなぞりながら日々を過ごしたいと考えたりもする。明日はカナダ人の古い友人と再会する。学生時代を共に過ごした仲間は既に遠い世界の住人だけれど、過去と現在がいくつかの偶然の積み重ねで接点をもつことがある。不思議な感覚だ。


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小さなネズミのチョコレート・・・・
so cute!
by bake-cat | 2011-10-06 22:54 | ひとりごと

9月

9月の声を聞くと、今年もいよいよ後半戦に入ったと身が少しだけ引き締まる。

今年の夏は、というより今年の夏もと言った方が正しいが、旅行なし、行楽地なしであっという間に終わってしまった。お盆も息子のサッカーの練習が休みなく続いたので、郷里に帰ることも出来なかったし・・・・というのはいつもの虚しい言い訳か。息子に夫と2人で「一日だけ練習を休んでどこかへ行こうよ」と何度か誘ってみたが、「僕は練習、休まないよ。2人でどこかへ行っておいでよ」と寂しい返答が帰ってくるだけ。彼の意志は案外強い。娘も帰省しなかったし、子供たちがジワジワ巣立ち始めていることを感じるこの頃だ。そこで息子の言葉に甘えて?夫と2人で出かけたのは美術館。帰りに大型ショッピングセンターに立ち寄る、という地味な内容だったが。

それでもちょこちょこと楽しいこともあった。お料理上手な友人の家でご馳走になったり、サッカー仲間とバーベキューをしたり、はたまたブログ友人とお食事をしたり。サッカーJ2の試合も見に行ったし、飲み会にも出席。こうして書き出してみると楽しい夏だったことが伺える。

例年、秋から年末に向かって時間は更にスピードアップして、怒涛のごとく流れていく。もう少し、瞬間瞬間を捉えながら、味わって過ごしたいものだ。古いカナダの友人と再会する予定もあるし、猛暑のために中断していた片付けも再開したい(あ、また地味な楽しみだ!)
by bake-cat | 2011-09-09 14:42 | ひとりごと

夏時間

1ヶ月ぶりの更新。特別忙しかった訳ではないけれど、日課をこなす間にどんどん時間が経ってしまった。暑さ寒さを繰り返しながら、いつもより早い梅雨入り。楽器を置く部屋では除湿機や空調が欠かせない季節になった。

サマータイム導入が論議されているが、密かに導入を期待をしている私。省エネになるかは分からないけれど、朝の涼しい時間帯に学校や仕事が開始されるのは良いことだと思う。それに夜8時半くらいまで仕事をしている私にとっては、まだ明るいうちに終えることができるかもしれないという密かな期待もある。夜、サッカーの練習に通う息子も、太陽の下でボールを蹴る時間が長くなる。それに、若い頃欧米でサマータイムを経験した私は、夜9時近くまで明るい夏の夜に対してほのかなノスタルジーもある。

サマータイムで思い出したのが、留学1年目の夏のこと。サマータイムを知らなかった私はしっかり1時間学校に遅れて登校し、先生やクラスメートに笑われた記憶がある。でもその時はホームステイをしていたのに、どうして誰も教えてくれなかったのかは永遠の謎。いや、もしかしたら教えてもらったけれど、私が「サマータイム」の意味を理解出来なかったのかもしれない。

日本は新しい制度を好まない国なので導入は難しいと思うけれど、日照時間が全く違う夏と冬で時間を変えるのは合理的な発想だと思う。本当は1日の仕事を終えて、ゆっくりと庭で冷えたビールなどを飲みながら日没を体感したいという願いがある。でも、現実はビールを飲める庭は我が家にはなく、おまけに虫が多いので、戸外でゆっくりというのは絵空事の話だけれど。
by bake-cat | 2011-06-10 20:23 | ひとりごと

また一年

f0166114_1603510.jpg昨日の朝のことだが、ダイニングテーブルの上に金色の小さな封筒が置いてあるのが目に止まった。春休みで帰省中の娘が夜のうちにそっと置いてくれたらしい。ピンクの素敵なカードには私の好きな黒猫のイラスト。そしてカードの裏には娘の手書きによる可愛らしい動物たちのイラストが・・・ 年々、嬉しくも誇らしくもなくなるこの日だが、メッセージにはやはり心を温めてくれるパワーがある。何人かのお友達からもお祝いのメールをいただいた。震災以降、重い気持ちを抱えているけれど、日本の歴史は復興の歴史でもある、という話をどこかで聞いたことを思い出した。原爆や空襲、そして度重なる地震や台風の被害から何度も立ち上がってきた。自分は何の力もないけれど、復興する力を信じ、微力ながらがんばりたいと思う。また、今回、世界中から多くの支援や協力の手が差し出されていることも心強い。物資による援助だけでなく、イスラエルからは医療チームが被災地入りをし、原発事故の沈静化に向けてもアメリカやフランスから沢山の力や専門的な援助を受けている。はやく収束に向かうことを願っている。
by bake-cat | 2011-03-31 17:01 | ひとりごと

3月11日

3月11日の午後、翌日に本番に控えて自宅で練習していたところに職場の夫から電話。「地震があったの知ってる?東京は5強らしい。○○(娘)の携帯も通じない」とのこと。慌ててテレビをつけると川に自動車が沢山浮かんでいる映像が目に飛び込んできた。一瞬どこで何が起こっているのか理解が出来なかったが、初めて三陸沖を震源とした大地震が起こったことが分かった。テレビでは津波警報を鳴らし「高台へ逃げて下さい」と繰り返している。

都心に住んでいる娘とは夕方携帯が通じ、怪我もなく無事でいることが確認できた。関東にいる友人達とも連絡がとれたが、一人は自宅が落ちてきた物で足の踏み場がなく、車で一夜を過ごしている、不安で眠れませんとメールが来た。そして、その後テレビで見た被災地の光景にはあまりのショックで言葉が出なかった。津波で流された町は空爆を受けた戦地のようにも見え、ビルの上に乗り上げた自動車や自動車に覆いかぶさった船など、その惨状はこの世のものとは思えない。私達が住んでいる地球は美しく強く逞しい存在だが、一方で地球自身の生理的現象に人間はなす術はない。全く無力だ、そんなことを思った。

翌日の本番は私にとっては祈りの演奏会となり、サッカーの集まりでは全員で黙とうを捧げた。その夜になって、仙台や福島の友人が無事でいることがようやく確認できた。

毎日、日本のテレビと自宅で受信できるBBC放送のニュースを見ながら、経過を見守っている。悲しい現実に涙が出ることもある。地震、津波、そして福島原発問題という正にmultiple disaster 。これでもかこれでもかと問題が山積し、避難所への物資の輸送もままならない状態だ。釜石港に物資を積んだ船が到着したが、それを運ぶトラックがなくて陸揚げ出来なかったことや、かなり近くまで物資は届いているが、やはりそれを仕分けする人や運ぶためのガソリンが足りなくて被災者のもとへ届けられない、といった話を聞いた。また不安に駆られて関東では食料の買い占めが起こり、ますます食料やガソリンが不足しているという。東北地方の製油所が被災したために一時的にガソリンが減っているが、実際のところトータルには問題ないらしい。一方、停電に備えての乾電池類の買い占めの波は関西にまで来ているという情報もある。今のところ、私が住んでいるところは問題ないけれど、根拠のない不安から全国で買い占めが起きないよう、冷静にならなくてはいけない。そして厳しい現実であっても、政府は正しい情報を上げて、その根拠を示してほしい。それを受け止める力は今の日本人にはあるとも思う。パニックになる時は正確な情報がなくて、情報が錯綜する時。現におかしな風評やチェーンメールが出回っている。

福島第一原発も、充分に地震対策は取ってきたものの、今回の津波は予想外だったらしい。20キロ圏内に避難勧告を出しているが、アメリカでは80キ圏内、とここでは温度差がかなりある。また避難勧告を命じても、未だに逃げることが出来ない高齢者の施設がある。車椅子のお年寄りを搬送する車もガソリンもなく、食料も底をついてきているらしい。何とかこういう人たちを早く助けられないものだろうか。

時として自然災害に人間は無力だが、その後の混乱が人災を生まないように、冷静な判断や知恵の結集が求められているように感じる。

被災者の方々に一刻も早く物資が届き、支援の手が延びますように。
by bake-cat | 2011-03-17 15:37 | ひとりごと

10日遅れの初詣

f0166114_23404984.jpg山の中にひっそりと佇むこの神社は我が家のお気に入りだが、今年は正月になかなか家族の予定が揃わず、結局10日遅れの初詣となった。狭い雪道を車で登り、ここへ到着すると懐かしい気持ちになった。こんな雪の中、参拝に訪れる人はいないようだ。しんと静まりかえっている参道の雪を踏み締めながら歩いた。それでも本殿には2人の先客がいた。

おみくじを引くと珍しく私が「大吉」。「過去を懐かしがって現在に不満を漏らすより、今出来ることを淡々とこなすように」といった趣旨のことが書かれてあった。今の自分には耳が痛い言葉だ。「人のために尽くすように」ともあった。
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神社で静かな時間を過ごしたが、一旦下界に戻ると、私も夫も結局仕事や雑事に追われる。1月も2週目あたりから色々なことがどっと始まり、時計を気にしながらのいつもの生活。でも、年末に旅行をしたり、神社でゆったり過ごせたことで、色々な情景が頭に浮かぶことも多く、その余韻を引き出しからそっと取り出して、こっそり楽しんだりしている。

余韻の一つはこの富士山。

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この雄姿を見た時の感動はまだ冷めず、夕食時の会話では今でも富士山の話で盛り上がっている。
by bake-cat | 2011-01-15 00:36 | ひとりごと

秋初日

涼しい。

この一言を言える日をずっと待っていたような気がする。朝、窓を開けると、日課のようにしつこく押し寄せてきていた巨大湿気の塊が消え、今日は爽やかな風がそよそよと流れてきた。本番を一つ終え、今週は秋に向けてのギアチェンジの時間に充てたいと考えている。それにしても風で揺れる葉音を聞くのは何とも言えず心地良い。
by bake-cat | 2010-09-14 11:29 | ひとりごと

良い日

たった一枚のはがきを書くのにこんなに時間が経ってしまった。正確に言うと、書くことが遅いのではなく、書き始めるまでにとても時間がかかってしまうのだ。元来、筆不精の上に、怠慢さに歯止めがかからない時がある。これがメールだと、何の抵抗もなく、直ぐに書くことが出来る。贈り物をして下さる知人や、パソコンを持たない年長者への挨拶などは、もっと速やかに行いたいものだ。今日は気になっていたハガキを出して、少し気持ちが晴れた。

初めて3D映画を観た。息子の付き合いで観た「トイ・ストーリー3」だったが、素晴らしい作品だった。登場人物の生き生きした動きや、個性的なキャラクターも見事だったし、内容も心にぐっと沁み入るものだった。年代を超えて楽しめる作品だと思う。この映画を見ながら、大人であれば誰でも、そういえば・・・と思い起こしたり、記憶を辿ったりすることがあるかもしれない。
by bake-cat | 2010-08-06 22:37 | ひとりごと

真夏日

猛暑が続いている。10日ほど前の大雨は、タイの船乗り場で経験したスコールを思い起こさせるように激しかったが、あの雨を境に季節が一転し、突然真夏が始まった。「梅雨が終わったと思ったら、この暑さ。もう少しゆっくり移行して欲しい」と知人が話していたが、熱中症で病院に搬送される人が後を絶たないらしい。

ブログの更新もままならない。今月は仕事も忙しく、それに合わせるように体調も悪かった。長く生きていると、次々と色々な問題が降りかかってくる。それは大きな問題だったり、些細なものだったり。そして問題の火種は外にあったり、内面にあったり。問題解決の糸口を探すあまりに、自分が蜘蛛の巣に絡まってしまうことも少なくない。大切なのは、それらに真面目に対処するだけでなく、ふかふかしたクッションのように柔らかく吸収することだったり、逆に焦点を少しずらすことだったり。そんなことをぼんやり考えながらここ数週間を過ごしていた。

下旬になり、忙しさのピークは過ぎ、少しずつ自分の時間ももてるようになってきた。職業柄、耳を酷使することは避けられないけれど、今はCDやテレビの音も遠ざけて、開け放した窓から聞こえる虫や鳥の鳴き声に耳を傾けながらPCに向かっている。あと1時間もすると窓を開けられないくらいの暑さが舞い戻ってくるのだろう。
by bake-cat | 2010-07-25 08:04 | ひとりごと

Railways

しつこい風邪だった。息子の風邪を私がもらって、2人ともかなり長い期間、微熱や咳に悩まされたが、ようやく回復してきた。ウイルスにやられるのは仕方ないとしても、回復にも時間がかかってしまうのは体力が落ちているからかもしれない。

そんなことで先週は解熱剤を使いながら仕事に励んだが、今日は久しぶりのオフ。月に1,2回程度平日にこういうオフの日がある。仕事柄、週末もダラダラ仕事をするが、家族のいない平日のオフは羽を思い切り伸ばせる休息の時間になる。と言っても家族がいたって羽は伸ばしているけれど・・・・(伸ばし過ぎ?)
午前中はダラダラと家事をして、午後から「Railways」という映画を観に行った。町に映画館は一つしかないので、選択肢はあまりない。平日の映画館は、ガラ空きで、60代後半のご夫婦が2,3組。それでも知り合いに会った。小さな町なのでどこに行っても知り合いに会う。

邦画はアマルフィ以来。アマルフィは美しいイタリアの風景に反して、内容がヒドかったけれど、railwaysは集中して観ることが出来たし、ジーンと胸に沁みる場面も。でも、感動しながらも、同時に心に引っかかることが多い。それは、都会の人目線の田舎が描かれていた感が否めないから。東京のエリートサラリーマンが母親の病気や親友の事故死をきっかけに仕事を辞め、島根に帰って子供の頃からの夢だった電車の運転手になる、という話。人生をリセットする、という決断には勇気をもらうけれど、どうして田舎の人は皆、素朴で良い人ばかりなんだろう。大学生の子供がいるのに、転職にするのに迷いがなさすぎではないだろうか。それに、妻の仕事のことを全く考慮しないのはなぜだろうか。結果、妻とは別居になるのに、夫婦間の溝がほとんど描かれないのは何故だろうか。田舎の一人暮らしの高齢者が病気になると、手入れをしない畑は荒れてしまうが、すぐに手伝ってくれる隣人は良い人すぎないだろうか等々。絵空事のような話を夢の世界と捉えて涙腺を揺るがすには充分楽しめる映画だが、田舎を美化しすぎた話はやはり辛い。世知辛く忙しい都会の生活に疲れて故郷に戻ったが、忘れていた閉鎖社会の現実にぶつかり、大自然と対峙することの厳しさに触れ、美しい古民家や畑、大きな庭を手入れする大変さに翻弄される、といった現実を全く描かないのは不自然さが残る。映画だから夢の世界、と割り切ってしまえばいいのだろうか。
by bake-cat | 2010-06-21 18:45 | ひとりごと