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真夏のシネマ

小中学校が夏休みに入り、自転車に乗ったり、プールに通ったりする子供たちの姿を見かけるようになった。息子の中学校は他校に比べて宿題が多いらしい。それでも厳しいサッカーの練習に通うだけでは足りないらしく、川遊びに熱中する毎日だ。週末は炎天下で練習試合があるので、既に顔は一皮剥け、その後も日焼けを繰り返して今では顔や腕が黒光りしている。川遊びや外遊びもサッカーにとっては大切な練習の一部、というのが本人の持論。私はそんな息子を密かに「野人」と呼んでいる。

先日はその「野人」と連れ立って映画館でハリーポッターを観た。全編を観ている訳ではない私は、筋の分からないところは後で野人に解説をしてもらい、なんとか理解した。なかなか迫力のあるフィナーレだったと思う。そういえばかなり前のことだが、ハリーポッターファンだった娘がたどたどしい英語でファンレターを書き、ワーナーブラザーズに送ったことがある。それから半年くらい経ったある日、娘にエアメールが届いた。中には主人公3人のサイン入り(直筆でなはいが)ポートレイトが入っていた。世界中からファンレターが殺到する中、こうして常に丁寧に対応しているのだろうか。しばらくの間、娘は将来、ワーナーズに就職したいと言っていた。

映画の話が続くが、夏休みに入って夕食が早くなった(と言っても8時半くらいだが)ため、3日続けて夜は映画鑑賞となった。1日目は「パーフェクトホスト」。指名手配され、切羽詰った強盗犯人が押し入った家には、一風変わった男性が一人暮らしをしていた。この二人の駆け引きを中心に物語は進んでいくが、どんでん返しを繰り返していく。コミカルな場面もあるけれど、常にひやりとしたものが流れ、主人公の異常な性格を浮き彫りにしていくサスペンス。真夏の夜にはピッタリの映画ではないだろうか。

2日目はぐっと時代を遡って、1938年のヒッチコック映画「バルカン超特急」。特急列車内で突然消えた老婦人を探すミステリー作品。「密室」という設定はいつの時代でもワクワクさせてくれる。それにヒッチコックの映画は、物語のあちこちに謎解きのヒントが隠されているような気がして、目が離せない。見ている人の心をぐっと引き付けるところはさすがヒッチコック。それにしても話の筋とは別に、この映画の古さがやはり色々な興味を駆り立ててくれる。特急列車はもとより、会話、ファッション、タバコの煙が充満したレストラン。そして何よりも驚いたのは、列車の窓から豪快に生ごみを捨てるシーンだ。空き缶ひとつで目くじらを立てる現代にあって、一昔前は豪快に映る。これも真夏の夜にお勧めの作品だ。

そして3日目に見たのは「グレンミラー物語」。夫婦の愛の物語だが、40歳で飛行機事故で亡くなったグレンミラーがもし長生きしていたら、更に名曲がたくさん生まれていたのだろうか。この映画ではグレン本人より奥さんの方が印象深い。肝っ玉母さんで、あんなに懐が広い奥さんがいたら、安心して仕事に集中できるだろうな。それにしても、この奥さん役の女優さんはなかなか魅力的。
by bake-cat | 2011-08-01 12:25 | 映画