山葵な話

知人に生わさびを安く売っているお店を教えてもらった。時折車で通る道沿いにあって、以前から気にはなっていたのだが、その一角にある倉庫のような建物。生のわさびが何本も無造作に袋に入れられていて500円という安さで売られていた。「こんなに安く売っていただいていいんですか?」と聞くと、「構わないよ。たくさん採れるから・・・」と奥から出てきたおじいさんが手早く袋に入れてくれた。

わさびと言えば、お刺身用に購入するチューブタイプに慣れ過ぎてしまっている。ごく稀に生のわさびをスーパーで見かけても、やはり高価でなかなか思いきれない。今回はこんなに沢山手に入り、見慣れない客人が我が家の冷蔵庫に鎮座しているような感じだ。それにしてもおろしたてのわさびの清々しくもツーンとした香りと辛さは病みつきになる。お刺身はもちろん、焼いた肉や魚と一緒に、またいつもは生姜を添える冷や奴も、わさびをドカンと乗せて食べてみた。これがまた素晴らしくいける味だ。

暑い夏でも食欲が増し、同時にお腹の中もキレイに殺菌してくれそうな強い味方に出会うことが出来た。次は瓶詰めにされ、お店の冷蔵庫に生真面目に並んでいたわさび漬けも買いに行きたい。
by bake-cat | 2010-09-08 22:32 | 美味しい話

ばけねこです. 美しい自然に囲まれた小さな町で細々と音楽活動をしています


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