師走のある日

遅まきながら初雪が降った。
クリスマスやお正月が近づいているというのに、慌ただしさや華やかさが感じられないのは、不況のせいだろうか。その上、新型インフルエンザの流行で学級閉鎖になったり、行事が取りやめになったり、何よりもどこへ行ってもマスクの人たちで一杯だ。子供たちもまだマスクを付けての登校が義務付けられていて、先日小学校で開いたコンサートもマスクを付けた250人の子供たちに迎えられた。通常ではあり得ないけれど、そんな一コマも当たり前になってしまう程、見慣れた光景になってしまったらしい。体育館は寒い。それでもその寒い体育館の床にお行儀良く座って静かに聞いてくれた子供たちが、何だか愛おしく感じられた。師走のある日_f0166114_16171358.jpg
コンサートの後は、昨年と同じカフェで共演者と一休み。思いきって頼んだワッフルは予想通り甘く、でもコーヒーとの相性は悪くない。私は甘党ではないようだが、深煎りのコーヒーと一緒に時折無性に甘いものが食べたくなる時がある。



そして今日は、待ちに待った平日のオフ。予定通り隣町のショッピングモールへ出かけ、家族へのクリスマスプレゼントを買った。この大型店も閑散としている・・・・ 巨大なクリスマスツリーも何だか所在無げにぼんやり立っているように見える。週末には多くの人で賑わうのだろうか。息子はサンタクロースを信じているようなふりをし、私もいるようなふりをする。そしてお互い「ふり」をしていることに気付きつつ、それに気付かないような「ふり」をする。言葉にするのは難しいが、そこはお互い大事にしたい部分なのかもしれない。
大学生になった娘に何か買おうと若い女性向けのお店に入る。安くて可愛い服やカバンが置いてある。ざっくり編んだロングカーディガンやフェイクファーの付いたベルト、帽子などを見たが、なかなか決められない。若い子たちは寒い冬でも薄い半袖のブラウスを着るらしい。アンティークな花柄のTシャツも人気らしい。お店に入ってくる20歳前後の若い女性が品定めをする姿を観察し、チープなアイテムを上手く組み合わせて着ているセンスに感心するばかり。結局、娘には何も買えずにお店を後にした。
サンタクロースは忙しい・・・・
by bake-cat | 2009-12-18 17:51 | ひとりごと

ばけねこです. 美しい自然に囲まれた小さな町で細々と音楽活動をしています


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