秋の独り言

秋の長雨というけれど、しとしとと雨が降っている。空の色も雲も空気も夏のそれとは全然違う。とは言え、子供たちはまだ半袖で過ごしているが。今年はあまりに忙しくて、季節の変化も楽しむ余裕がなかった。この先も何かと行事が多くて予定もけっこう詰まっているが、それでも冬になるまでのこの2か月を楽しみたいと思っている。

勤務先で仕事の打ち合わせがあった。このなんともゆるい雰囲気と準備の悪さには、毎度のことながら慣れることが出来ない。指定された時間に行っても、部屋には鍵がかかり電気もついてないのにはビックリした。資料の準備も悪い。それに、建設的なディスカッションは望めない。人が環境を作り、また環境が人を作るが、このゆるい感じには馴染めず、そう言いながら感化されることが怖いのも事実。だからと言ってじっと壺の中に入っている訳にもいかないので、無視と気分転換をモットーにしている(不健全だなあ)

少し前にロールキャベツの話を書いたが、息子に催促されて10年ぶりに作ってみた。キャベツの葉を一枚ずつ剥がして茹でるあたりまでは気乗りがしなかったが、具を乗せて巻き込むのが結構面白くて、少しずつ調子が出てきた。トマトソースでぐつぐつ煮込んでいると、息子が鼻をくんくんさせながら台所へ入って来ては鍋の中をそっと覗く。キャベツが剥がれないように気を付けながら丁寧にお皿に盛り付けた。
案外美味しく出来あがったように感じた。念願叶って初めてロールキャベツを食べた息子は「美味しいよ」と大きな口でぱくついている。しかし、やはりキャベツの繊維は見かけより硬い。箸では食べ難く、途中でナイフとフォークに持ち変えた。もしかしたら口の小さい人には食べにくい料理かもしれない。
夕食後、台所で洗い物をしていると、息子が入って来て「すごく美味しかった。でもロールキャベツって特別好きな料理じゃないかもしれない」と告白してきた。「ほらね・・・」と私は笑ったが、心の中では次回はベーコンでロールキャベツを巻いて、コンソメ味で作ってみようと計画している。
by bake-cat | 2009-10-02 22:25 | ひとりごと

ばけねこです. 美しい自然に囲まれた小さな町で細々と音楽活動をしています


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